22 juin 2016
プロデューサーの作品愛が激突!?「オリジン VS サンダーボルト featuring ユニコーン」レポート
作家の福井晴敏氏と撮影監督の脇顯太朗さんがゲストに登場!
Blu-ray・DVDが好評発売中の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』と、6月25日(土)よりイベント上映がスタートする『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』がコラボしたプロデューサートークショー「オリジン VS サンダーボルト featuring ユニコーン round.2」が、6月16日(木)にガンダムカフェ秋葉原にて開催された。
公式ファンクラブ「ガンダムファンクラブ」の会員の中から抽選で選ばれたファンの詰めかける会場には、『サンダーボルト』の小形尚弘プロデューサー、『THE ORIGIN』の谷口 理プロデューサーに加え、ゲストとして作家の福井晴敏さん(『ガンダムUC』ストーリー担当)が、さらに『サンダーボルト』で撮影監督を務めた脇 顯太朗さんも登場し、各作品の感想から実際の制作に至るまで、熱いトークが繰り広げられた。
▲左から小形尚弘プロデューサー、福井晴敏氏、谷口 理プロデューサー。
今月3日に新宿ピカデリーで開催され、ぬまっちさん、若井おさむさんらも参加した「Round.1」に続く第2弾となる今回は、福井さんの参加もあり、『THE ORIGIN』、『サンダーボルト』、そして現在放送中の『ユニコーン RE:0096』も横断する濃厚な内容となった。来場者も「ガンダムカフェ」での食事やドリンクを楽しみながら、そのトークに熱心に耳を傾けていた。
MCによる呼び込みを受けて小形さん、谷口さん、福井さんの3名が登壇。まずは福井さんが『ユニコーン』の扱いに対して「オマケ感が半端ない(笑)」という先制攻撃で場を和ませつつ、直前に開催された「ガンダムLIVE EXPO ~ジオンの世紀~」や「Round.1」の感想などを、司会進行役を務める小形プロデューサーとともに振り返っていった。
■ 一年戦争が近づく『IV』の見所~ トークテーマ1:『THE ORIGIN』
会場全員で乾杯を行ったあと、最初のテーマとして『THE ORIGIN』にまつわるトークがスタート。まず、ララァ・スンやテム・レイ、アムロ・レイなど、お馴染みのキャラクターが次々と登場する『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』の予告が大型ビジョンで放映された。
谷口プロデューサーは、『IV』の魅力を、「一年戦争に近づいている雰囲気があります。ガンキャノンをはじめ、連邦軍のMSも登場します」と説明。福井さんは『THE ORIGIN』について、「LIVE EXPOの構成に参加してわかったのですが、安彦良和氏のアニメ、という見方が見やすい」とその印象を独自の切り口で話していた。
また、総監督として参加している安彦さんのアニメ制作への関わり方や、シャアが着けているゴーグルの秘密、アニメーションでは鬼門である“迷彩”をどのように処理したのかなど、制作に関する貴重なエピソードが続出した。
さらに会場やライブ配信を観覧しているファンからの質問を、谷口プロデューサー自らが答えるコーナーへ。その中で、『IV』では「ランバ・ラルと黒い三連星VSガンキャノンの戦いが見所」と語っていた。また、ララァ・スン役の声優については、8月3日(水)より松屋銀座にて開催される「GUNDAM PRODUCT ART 機動戦士ガンダム THE ORIGIN展」で発表予定と告知され、驚きの声も。
そのほか、『IV』の主題歌を森口博子さんに依頼した理由や、アムロの登場シーンについてなど、『IV』やその後に控えるルウム編(2017年始動)に大きな期待が持てるコーナーとなった。
■ 間もなく上映開始!その魅力とは~ トークテーマ2:『サンダーボルト』
続いてのテーマは、6月25日(土)にイベント上映が迫る『サンダーボルト』について。福井さんは、劇中でのフルアーマー・ガンダムの活躍を見て、「なぜ連邦軍は、ガンタンクやガンキャノンを我慢して、たくさんガンダムを作らなかったのか」とユーモアのある見解を織り交ぜつつ、「ミリタリーに振って、はじめてやり切った作品」とその感想を語った。小形プロデューサーも「子ども向けに作っては意味がなかったので、大人向けにやってみた」と作品のコンセプトに言及した。
また、音楽をジャズ・ミュージシャンの菊地成孔さんに依頼した理由やその制作過程、さらに、追加された「DECEMBER SKY」というサブタイトルの意味などについても語られた。
質問コーナーでは、『DECEMBER SKY』での新作カットについてのヒントを求められ、「エンディングに新作カットが」と小形プロデューサーは回答。このほか、『サンダーボルト』が映像化に繋がった経緯や、どのようにスタッフィングが行われたのか、ガンダム世界における『サンダーボルト』の立ち位置など、かなり踏み込んだ内容も語られた。
■ 撮影監督・脇 顯太朗さんが登壇!~ トークテーマ3:撮影について
▲右が脇 顯太朗さん。
休憩を挟んで、この日のゲストである撮影監督の脇 顯太朗さんが登場。脇さんが撮影(撮影=原画、動画など各セクションから上がってきたカットを合成し、処理を行う役割)を手がけた『ユニコーン RE:0096』のOP・EDの映像がまず流された。特にEDの撮影は脇さんがすべて手がけており、作品の象徴と言える「貴婦人と一角獣」のイメージで作成したと、コンセプトが説明された。
続いて『サンダーボルト』に関しては、撮影処理前/処理後のカットを交互に見せる映像を上映。撮影処理を入れることで大きく印象が変わるカットを見ながら、機体をシャープに、よりリアルにすることを心掛けた作業であったと脇さんは解説した。
■ 日曜朝に放送する理由とは?~ トークテーマ4:『ユニコーン RE:0096』
最後のテーマとして、現在放送中の『RE:0096』について出演者でトーク。日曜の午前に放送されていることについて福井さんは、「目に触れた子どもたちが何年後かにお客さんになってくれれば」と、長いスパンでファンを獲得する施策になることを願っていた。また、実際に福井さんのお子さんが、宇宙世紀系の作品をすべて観ている“エリート”であることも明らかにし、来場者の笑いを誘っていた。
質問コーナーでは、OVA版『ユニコーン』3話のラスト(『RE:0096』では9話)が、古橋一浩監督の意向もあり、『機動戦士ガンダム』のオマージュであることを明言。また、『RE:0096』のサブタイトルを福井さんが付けていること、さらに『THE ORIGIN IV』に付けられた「運命の前夜」というタイトルにも福井さんのアドバイスがあったことが明らかにされた。その後も、「続編の予定は?」など、際どい質問が次々と飛び出すなど、『ユニコーン』シリーズへの期待が未だ大きいものであるのが感じられた。
質問コーナーが終了すると、『THE ORIGIN』、『ユニコーン RE:0096』、『サンダーボルト』の最新情報を紹介。締めくくりには、出演者からそれぞれ挨拶があり、2時間に及んだイベントは幕を閉じた。
このイベントの第3弾となる「Round.3」は、7月5日(火)に新宿ピカデリーで開催予定。小形プロデューサー、谷口プロデューサーに加えて、サンライズの河口佳高プロデューサー、アニメ評論家の藤津亮太さんの出演が決定している。
開演時間やチケットの購入方法など詳細は、6月27日(月)17:00発表予定。
なお、今回の「Round.2」は、ガンダムインフォとバンダイチャンネルにて6月24日(金)18:00まで無料配信中で、以降は公式ファンクラブアプリ「ガンダムファンクラブ」にて会員向けに配信される予定となっている。イベントの模様を、ぜひとも映像でも見てみよう。
▼ 無料アーカイブ映像の視聴はこちらから
http://www.gundam.info/topic/15840
オリジン VS サンダーボルト プロデューサートーク round.2 featuring ユニコーン
[日程] 2016年6月16日(木)
[場所] ガンダムカフェ秋葉原店
[日程] 2016年6月16日(木)
[場所] ガンダムカフェ秋葉原店
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