PS3「機動戦士ガンダムUC」特集【第3回】

好評発売中の PS3®専用ソフト「機動戦士ガンダムUC」の魅力を全3回に渡って紹介する本特集もいよいよ今回でラスト。第3回は前回に引き続き、ダウンロードコンテンツとして登場する 「UC-MSV」の機体について、設定協力の 関西リョウジ氏にお話を伺う。





――PS3「ガンダムUC」には他に多くのUC-MSVが登場しますが

ゲームのお話がある以前、ユニコーンのアニメ製作が動き出したかなり早い段階からUC-MSVの構想を温めていたこともあり、サンライズの担当者やカトキさんとは本編の打ち合わせ終了時の折々で具体的な機体案などを話し合っていたんですよ。つまり常に我々はガンダムの話しかしていないという（笑）。
今回の件でそれがやっと花開いたなという感じはありますね。


――その中でも特徴的なシルヴァ・バレトとEWACジェガンについて


シルヴァ・バレトは、UC-MSVの第1号ともいえる機体です。元々は漫画（ガンダムUCバンデシネ）の初回にオリジナル展開を入れ込む際、ユニコーンガンダムの試験戦闘相手として既存機体を登場させる予定だったのですが、カトキさんの提案でオリジナル機体が登場することになり、急遽生まれたモビルスーツなんです。

ネオ・ジオンから接収したドーベン・ウルフをベースに、準サイコミュ装置の技術研究用に改修をおこなったいわく付きの機体で、同時期に開発が進められていた連邦製大型ファンネル兵器の試験機としても使用されました。
今回のゲームには両方のバリエーション機が用意されています。


EWACジェガンは、オプション換装によって様々な運用に対応できるジェガンD型の偵察用バリエーションです。ダウンロードコンテンツの追加ミッションでは機体特性を活かして、一風変わったミッションになっていますよ。このモビルスーツに搭乗するパイロットも、名無しながらなかなかに個性的なキャラクターになってくれました。


――UC-MSVで思い入れのある機体は？

勿論全て、とベタにいきたいところですが、強いて挙げるならリゼルのディフェンサーユニット2種でしょうか。



個人的にアニメのガンダムUCで、不遇な立ち位置にあるのがリゼルだと思うんです。物語の展開上仕方ないとはいえ、あまり活躍シーンがないんですよね。
本当はもっとやれるカッコイイ奴らなんですよ。リゼルC型を駆るノーム隊長に希望を託していましたが……結果はみなさんご存じの通り、ビーム・サーベルで力負けしてしまいました。

ならばハイパー・ビーム・サーベルならどうだ！という経緯があって生まれたのがディフェンサーaユニットです。メガ・ビーム・ランチャーを2門装備したディフェンサーbユニットは、ウェイブライダー時の形状が特徴的なシルエットになっていて、プラモデルで欲しくなるデザインですよね。
いわゆる前衛タイプ（aユニット）、後衛タイプ（bユニット）というアイデアは福井晴敏さんから頂きました。



カスタムキャストモードで、パワーアップしたリゼルを赤い彗星にぶつけて欲しいところです。僕はすでにリベンジを完了し、ディフェンサーbユニットを意味もなく変形させてグリグリ視点を変え続けながら愛でる毎日を送っています（笑）。



――最後にepisode 5についてお聞かせください

episode 4とはまた違う方向性で濃密に描かれているのが今回のepisode 5だと思います。こちらで多くを語るよりは、ご自身の目でお確かめになって楽しんでいただきたいですね。
今回ももれなく「今のはもしかして？」と何度も見たくなるような仕上がりになっておりますのでご期待下さい。